壮大なストーリー。「伊勢神宮」へ続く旅のはじまりの地「檜原神社」。
こちら↑のつづきです。
今回の檜原神社は、神話やマンガを織り込みながらご紹介していきたいと思います。
絶対オススメ!太古のむかしに戻った気分になれる檜原神社
さて、石上神宮からほぼ一直線に南下して、大好きな檜原(ひばら)神社へやってきました。
ここは有名な大神(おおみわ)神社の摂社ですが、まるで太古の昔に戻ったような気分になれる、ステキな神社です。
壁もなく、パーっと開けていて見晴抜群。 心が解き放たれて、モヤモヤが飛んでいくような神社で、個人的には大神神社よりよく参拝しているかもしれません。
美内すずえ「アマテラス」に登場
初めてこの神社を知ったキッカケは、美内すずえさんの「アマテラス 倭姫(やまとひめ)幻想まほろば編」でした。
この「アマテラス」シリーズ、約10年前に友人の間で流行りまして、みんなで奪うように回し読みをしましたっけ。 別冊の「まほろば編」がとくに人気でした。 奈良に取材に来た主人公の男性記者が、何度もタイムスリップをしてしまうという面白い設定です。 その中に、こんなシーンがあります。
▼やたらとタイムスリップをしてしまう主人公
このマンガに描かれている場所が、この神社です。
マンガの右下の絵が、ほらこちら↓
マンガ中央の絵はこちら↓。檜原神社から、西の二上山を見た景色です。 鳥居の向こうの茶屋「桧原御休処」までマンガに描かれていますね。
気分はロケ地めぐりです。
ロケ地めぐり、好きなんですよねぇ。
壮大なストーリー。「伊勢神宮」へ続く旅のはじまりの地
さて、そんな檜原神社ですが、実は壮大なストーリーの舞台となっているのでご紹介したいと思います。
現在の皇居(都)は東京にありますが、その前は京都、そしてその前はここ、奈良にありました。
古墳時代(紀元前百数十年前!)、崇神(すじん)天皇の頃、今のように疫病が流行り、人口の半分近くが亡くなってしまう一大事がありました。
これを重く受け止めた崇神天皇は、ご神託によって 天照大御神(アマテラスオオミカミ)を別の尊い場所にお祀りして疫病をおさめることにしました。
(当時、天皇の住居でお祀り<同床共殿>していたようですが、それが畏れ多いのではないか、ということになったようです )
そこで、娘(皇女)の豊鍬入姫命(とよすきいりひめ)に命じて、天照大御神をこの檜原神社でお祀りしました。
↓先頭の赤丸が豊鍬入姫命です。(ピンク色は、有名な倭姫命(やまとひめのみこと))
現在のここですね。角度が違って鳥居側から見ている写真です。
こうして、天照大御神をお祀りするのにふさわしい場所を探す旅は、ここ檜原神社からスタートし、数十か所を転々としました。 大昔ですから、大変な旅だったことが予想されます。
途中、倭姫命にバトンタッチをされながら、約90年後という月日をかけて、現在の伊勢神宮の場所を見つけて落ち着いた、というわけです。 最初から伊勢神宮があったわけではないんですねぇ。 一説によると、このようにあちこちを転々とすることで、結界を張っていたという考えもあるようです。
これらの「元伊勢めぐり」に挑戦する方もいらっしゃるようですよ。 ご興味のある方は、色々と調べてお参りしてみてくださいね。
◆檜原神社アクセス
(駐車場はありますが、道がかなり細いのでご注意ください)
山の辺の道を通って、大神神社まで歩くのも(またはその逆も)、ほっこり楽しいです。
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