産土神社リサーチOffice Tamanegi

ごぼうマン

私の親戚、メイちゃん(20代)は、とてもピュア。 
女性でありながら割烹料理の板前さんをやっております。 
 
 
日本料理の業界はとてもハードで、早朝から深夜までの激務で、平均睡眠時間は4時間ほど。 聞いてるこちらが倒れそうですが、彼女はとてもがんばり屋さん。 そして、お客様のことをとっても愛していて 「 どうしたら喜んでもらえるかなー? 」といつも考えています。見た感じも中身も、とてもピュアで楽しいことが大好きな人なので、私は「ピュア族」と呼んでいます。
 
 
今まではほとんど会話もできないくらい忙しい彼女でしたが、昨年からのこの状況で、早く帰宅できるようになり、時々、電話で会話するようになりました。
 
 
いつも話してくれるのは、お客さんのこと。
「今日はお客さんがとても喜んでくれた。」とか、「明日あの人の予約が入ってるから、こうしてあげたいなー」とか。 お料理そのものも好きだけど、お客さんとの会話が彼女の原動力のようです。
 
 
でも、楽しいことばかりではありません。
あまりにも忙しくて疲れたり、ストレスでイライラする時もあります。
そんな時、彼女は気分を切り替えるために、仕事場のタマゴを書いて、冷蔵庫に仕込んでいるというのです。 ドアを開けたときに、みんながこっちを見て笑顔で見守ってくれるようにセットしておくと、イライラして冷蔵庫を開けても、「 あ、笑ってくれてるー可愛いな~♡ よーし、私もがんばろう! 」と思えるのだそうです。( さすがピュア族。発想が小学生のように純粋です。)
 
 
私にも、「やって、やって!絶対かわいいから!」「ちゃんとこっちを見るように置いてみて」とうるさいので(酔っぱらっていた様子)、ゆで卵に書いてみました。
 
 

 
 
「前髪を描いたところがイイネ!」と褒めてもらいました。 ありがとうございます。
 
 
その後、突然、「 このまえ、ごぼうマンがさ~。 」 と言い始めたので、「 ごぼうマンって何? 」と聞きますと、調理中、ごぼうの根っこが、人間の足みたいになっていたので、「 かわいい~♡ 」と思って、頭をつけてあげたというのです。( ← ピュア族 )
 
 
その子に、ごぼうマン、と名付け、バックヤードの時計のところに飾り、ストレスが溜まってきたらチラっと見て、「 かわいい~♡ 」と気分転換をしていたそうです。 すぐに腐るかと思いきや、意外にも3週間ほど長生きして、ごぼうマンは旅立ったそうです。
 
 
「 3週間も持つなんて、すごくない? きっと、何回も話しかけたから、頑張ってくれたんやと思う。 植木でも話しかけたら喜ぶって言うやん♪ 」 と言っていましたが、きっとそれは本当かも。 
 
 
ごぼうマンよ、励ましてくれてありがとう。
 
 
電話を切った深夜1時。 
送られてきた写真で爆笑しました。

 
 

些細なことが「宝物」。この状況を楽しんじゃうという選択。

畑のおやさい

美味しかった ワタナベマキさんの「クリームチーズきんとん」


 
 
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