ずっと観ていたい。映画「PERFECT DAYS」

ほとんど喋らない。
無口な男の淡々としたルーティーン。
 
 
なのに引き込まれてしまう。
そんな映画。
「ＰＥＲＦＥＣＴ　ＤＡＹＳ」
 
 
東京のトイレ掃除をしている
素晴らしい男性のお話です。
 
 

 
  　
先週、研究会に出るために、久しぶりに東京へ行きました。
心優しき大好きな仲間たちに会えて大満足。
　 
 
そのうちの一人、私が大大尊敬しているＲ君は、
新宿でビルの管理会社でおそうじを担当しているのですが
実はこっそり「町の浄化」もしているという、
とても徳の高い、それはそれは素晴らしい男性です。
 
 
「　ＰＥＲＦＥＣＴ　ＤＡＹＳ　って観た？」

「　観たよ～～！！　あれは俺の映画だよ～！　」
 
 
やっぱり知ってたんだ！
Ｒ君は、音楽もカメラもやっていておしゃれさん。
前から聞いてみたかったので、
どうやってお掃除と浄化をしているのか聞いてみました。
 
 
早朝、だれに頼まれたわけでもないのに
１時間早く出社して、担当外のゴミ拾い。
その範囲は、高架下にまで及びます。
 
 
落ちてるゴミは、キレイなものではなく
なんと糞便や脱ぎ捨てたパンツまであるそう！絶句。
 
 
「それどうやってお掃除してるの？」と聞くと
 
 
目がキラ～ンと輝いて、すごい笑顔で
 
 
「まずさ、手袋するでしょ？
　新聞紙をクシャクシャにして柔らかくしてさ～
　あぁやって、こうやって・・・」
 
 
と説明してくれました。
そういうこと、しょっちゅうあるそうです。
もう、神か！
「新宿の守護神」と呼ばねば！
心震えました。
 
 
そこをキレイにした後は、まるで結界を張るように
その場をこっそり浄化。
すると、しばらくの間、置き土産はなくなるそうです。
きっとやりづらい（笑）キレイな空間になっているんでしょう。
 
 
高架下で寝ている皆さんも、だんだん心を開いてくれて
挨拶してくれるようになったとか。
 
 
私もトイレ掃除の方に会うと
「いつもありがとうございます。」と挨拶するのですが
この映画を観たり、Ｒ君のお話を聞くと
さらに感謝がわきました。
 
 
この映画を観るなら、Ｒ君のビルの近くがいいと思って
新宿へ行き、彼の美しく清潔なビルと
ゴミの落ちていない高架下を通り、
私も「追いガツオ」のように「追い浄化」。
それから映画を観ました。
 
 
この映画、とくに大きな出来事が起こるわけではありません。
日常の小さなことを淡々と観ていくんだけど、
主人公「平山さん」の在り方が「禅」のような感じでステキなんです。
 
 
テレビもほとんど観ない、スマホも出てこない
音楽は懐かしのカセットテープ。
公園でサンドイッチを食べながら、
木漏れ日をフィルムカメラで写真におさめる。
古本屋で買った１００円の本を見ながら眠りにつく。
余計な情報に流されることなく
仕事に誇りを持って淡々と暮らしている。
 
 
今の私たちにないようなアナログな生活が、
ヴィパッサナー的というか「今ここ」。
マインドフルネスな感じ。
 
 
繰り返しなんだけど、すごく充実していて
みんな平山さんのことがどんどん好きになり
帰るころには平山さんになりたくなる感じ。
 
 
年を重ねた人ほどグっとくる。
そんな映画でした。
 
 
ラストシーンでかかる
「FEELING GOOD」の和訳を知ってから行くと
さらによいかも。
曲調は明るくないけど、希望の歌です。

 
 
 
 
公式サイト「ＰＥＲＦＥＣＴ　ＤＡＹＳ」

 
 
 
 
▼あなたを守ってくれている神社はどこ？？
生年月日からお調べしています。
「産土神社リサーチ」鑑定は
Office Tamanegi（オフィスたまねぎ）へ

▼　お客様の声