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世界遺産「高野山」の巡り方(4)故人の供養ができる「写経」

 
◆世界遺産「高野山」の巡り方(3)圧巻の仏像。絶対行くべき「霊宝館」 のつづきです。
 
 
高野山では、色々な体験(プチ修行)ができます!→ 「高野山で体験」
 
 
この日は、今回の大きな目的である「写経」に挑戦してみました。 母がよくやっていたのですが、私自身、写経は10年ぶりくらいです。
 

 
実はもうすぐ、義父の法事があります。 きっと、四国育ちのお義父さんは高野山へ行きたかったと思うので、「写経」をしてお仏壇に供えようと思い至りました。 
 
 
高野山で写経ができる場所は、「金剛峯寺」と「霊宝館」の間にある「大師教会」です(宿坊でも体験できるようです)。
 
◆高野山大師教会
和歌山県伊都郡高野町高野山347
地図
 
こちらの受付で「写経体験」を申し込みますと、2階の一室に案内してくださいます。 そこはお香が焚かれた和室で、机が並んでいて、床の座布団かテーブルのイスにかけて写経ができるようになっています。 塗香(ずこう)で自分を清めて「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と唱えてから一字一字に心を込めて写経します。 (お部屋にくわしい手順書があります)
 
 

読むだけでも功徳がある般若心経

 
お経は声に出して読むだけでも功徳があるそうですが、一文字ずつ丁寧に書くことで、功徳が一層深まると言われています。「般若心経」は、「大般若経」の大切なエッセンスが短い経文の中に凝縮されています。 ほとんどの仏教宗派で唱えられていて、日本人にとても親しまれているお経です。
 
 
写経が終わったら一字一字、拝読し「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と唱えましょう。
 

故人の供養ができる高野山での写経

 
写経の最後に、自分の名前・住所と「祈願内容」を書くのですが、受付で「法事がある」と相談したところ、故人の供養をしたい場合は「〇〇〇〇(名前)の供養」と書けばよいと教えていただきました。
 
 
持って帰って仏壇にお供えするつもりだったのですが、ご奉納料1,000円を支払うと、なんと、あの奥の院に納めてくださるとのことで、迷うことなくそうしました。 なんだかお義父さんがすごく喜んでくれている気がしました。 法事のお経は住職さんにお任せしがちですが、こういった写経なら「自分で供養できる」という満足感もあり、しかもそれを弘法大師さまのおそばに置いていただけるのです。 非常に価値があると思いました。 ( ちなみに、納めずに持ち帰る場合は100円となります。)
 
 

遠方の方も郵送で写経を高野山に奉納できる

 
遠方の方なら、自宅で写経して郵送されてはいかがでしょう? 
詳しくは高野山金剛峯寺サイトの「写経」のところをご覧ください。納めると「奉納之証」がいただけます(現地で納めた場合もいただけます)。奉納巻数(枚数)が10巻でお守り、50巻で腕輪念珠、100巻にもなると、弘法大師御影軸 or 額装両界曼荼羅図 or 本連念珠 がいただけるとのこと。 もうちょっと歳を取ったら、ハマってしまいそうなステキな仕組みです。 亡くなった方のためにできることがあるというのは、とてもいいですよね。( もちろん、供養以外の祈願でも構いません )
 
 
高野山でも写経体験は、想像以上に満足できるものでした。受付が15時に終わってしまいますので、コースを確認しながらお出かけくださいませ。 次回は「金剛峯寺」をご紹介いたします。
 
 

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